-----------------------

 

新プロジェクト「あなのあな」は、アートシーンにぽっかりあいた「あな」に、さらに「あな」をあけて、『つくるひと』と『みるひと』を、つなぐトンネルであり、ぼくらのくらしをよくするアートの楽しみ方の提案です。

 

ルールはかんたん。

 

無作為に選ばれた『みるひと』が、名前も顔も知らない
『つくるひと』、に対して、10の質問を考えます。

『つくるひと』が答え、『みるひと』が、読みます。

『つくるひと』は半蔵門のANAGRAが選びます。
『みるひと』に向けてPARK MAGAZINEが編集します。

 

PHOTO&TEXT:JUNYA KATO(PARK INC.)

 

-----------------------

-----------------------

 

細野 2回目「あなのあな」のゲストはANAGRAにて2014年8月1日から9日まで NISHI 2を開催中の西雄大くん。そして、西くんに10の質問を投げかけてくれたのは26歳・中村Aさん(タレント)。今回は女性なので、すごくライトな質問が寄せられてますね。さっそくですが…。

 

 

 

Q.01 好きな色は?

 

西 いろ…色? うーん…あーそういうことか…。色…。黄色。黄色ですね。

 

細野 理由は?

 

西 何かを選ぶ時に色が何色かあったら、黄色を選びがちですね。

 

細野 作品を見た感じだとそんなにたくさん黄色が使われているわけではないよね?

 

西 黄色が好きっていうのはあくまで趣味なので、作品に使うかどうかはまた別ですね。

 

 

Q.02 何歳からアートをするようになりましたか?

 

西 アート…アートですか?

 

細野 この『アート』っていうのは意外と深いよね。
落書きから『アート』になった瞬間とかがあるのかどうか。

 

西 『アート』をしているっていう意識はいまもないですね。これからもないですね。

 

細野 西くんの中では今はなにをしている感じなの?

 

西 絵ですね。イラストレーションも含め『絵』として大きく捉えてます。結果として『作品』になったらそれはアートなのかもしれないですし、一点モノの作品も作るんですけど、イラストの仕事の時はイラストレーターとして対応してくれるし、展示をしていればアーティストとして対応してもらえる。なので、あくまで『絵』ですね。それに、アーティストって言われているひとの本とか自伝とかを読んでみても、自分とは感覚がちがうなって、常に思います。

 

-----------------------

-----------------------

 

Q.03 好きな動物

 

西 好きな動物ですか(笑)

 

細野 第一回目にくらべるとすごいかわいいよね。質問が。前回は『収入』とか聞かれてたから。

 

西 いや、これはこれでえぐられてる感じがしますよね。なんか恥ずかしいです…。

 

細野 動物。どう?

 

西 何にも面白くないですけど、犬が好きですね。犬を見てると吸い込まれそうになるんですよ。

 

細野 なんだそれ(笑)

 

西 あるギャラリーに行った時に、お店の看板犬がいたんですけど、エラいかわいくて…目当ての作品を見に行ったんですけど作品ぜんぜん見れなくなっちゃって。犬に意識がいきすぎて。

 

細野 西くんの作品、犬っぽいのもあるよね。

 

西 そうですね。犬って記号化されてるというか、カタチを崩してもわりと『犬』なんですよね。カピパラとかって崩したらカピパラってわからなくなるじゃないですか。でも犬はわかる。今回展示してる作品で、キティちゃんを崩した作品があるんですけど、犬と同じくらい記号化されているんで、崩してもわかりますよね。犬=アイコンという感じですかね。

 

 

Q.04 日本人に生まれなかったら何人に生まれたかったか?

 

西 日本人じゃなかったら(笑)

 

細野 そもそも質問が面白いよね。

 

西 えー…せめて英語はしゃべりたいなっていうのがあるので、英語圏ですかね。イギリスとか。

 

細野 チュニジア人とか?

 

西 そもそもチュニジア人が思い浮かばない(笑)

 

-----------------------

-----------------------

 

Q.05 好きな科目は?

 

西 いやいや、そんな質問(笑)

 

細野 まぁだいたい図画工作だよね。

 

西 図画工作と体育だけ5でしたね。

 

 

Q.06 こどもの頃の夢

 

西 あぁ…。こどもの頃の夢。保育園から小学校1年生くらいまではプロレスラーになりたかったですね。で、その次になりたかったのが白バイの隊員ですかね。

 

細野 強いものへの憧れはあったんだ。

 

西 そうですね。強くなれると思ってました。
たまに親父に近所のホームセンターとかに連れてってもらうと、まっさきにダンベルとか置いてあるコーナーに行ってひとりで買い物のあいだずっと鍛えてましたね(笑)

 

 

-----------------------

-----------------------

 

Q.07 好きな数字

 

西 これ聞いてなんになるんすか(笑)

 

細野 何桁でもいいよ。

 

西 好きっていうかなんというか…名前が『西』なんで24ですかね。えらびがちですね。パスワードとか。

 

 

Q.08 海と山どっちが好き?

 

西 これもすごい質問ですね…。

 

細野 普通に作家へのインタビューしてたらなかなか出てこないよね(笑)

 

西 どっちっすかね…。悩みますね。

 

細野 俺、パッと出てきたけどね。海だね。住んでたところの近くに海とか山っていうのはなかったの?

 

西 なかったですね。でも、海と山どっちに行く?って誘われたら山っていいそうですね。いまは夏だから海って言うかもしれないし。

 

細野 どっちに住みたいかって言われたら?

 

西 海ですね。山は不便じゃないですか。

 

細野 不便(笑)都会がいいってことだね。

 

西 そうっすね。

 

-----------------------

-----------------------

 

Q.09 好きな作家は?

 

細野 どんなジャンルでもいいよ。映画監督、漫画家
同じジャンルの作家でもいいし。

 

西 リドリー・スコットですかね。映画監督の。
『ブレードランナー』とか『グラディエーター』とか好きなんですよ。

 

細野 スケールが大きい作品が好きなの?

 

西 お金かかってんなーみたいなの好きですね。
エンターテインメント性が高いのが大好きなんですよね。大作!って言われているもの。

 

細野 映画とかアニメとかに影響受けたりするの?

 

西 影響って気づかないところで受けてるものかなって思うんですけどね。1つにオタク的にのめり込むタイプでもないので。だから逆算的に考えると、アメリカのカートゥーン(漫画)的なものはあるのかなぁと思いますけどね。どの作品かって言われるとわからないですね…。シンプソンズ? いやでも影響受けたと言われると違うかな…好きっていう感じですね。

 

細野 ジム・ウードリングとかは影響受けてないの?

 

西 ジム・ウードリングは、好きだとか影響されてサーチしたって言うよりも、そもそも自分の絵があって、それに近いものを探すクセがあって、その中でジム・ウードリングがあって、近いなって思ったし、すごいなって思って調べたんですよね。なので影響という感じではなくて。

あと、言ってしまえば『耳をすませば』とか『魔女の宅急便』ですかね。

 

細野 言ったな〜(笑)

 

西 ジブリは作品としてはぜんぜん違うかもしれないんですけど、なんていうんですかね、掘って行ったところにある根っこの部分で影響を受けてると言うか。ディズニーとかもそうですけど「ちゃんと楽しませる」じゃないですか。そういった部分では影響受けてますね。

 

-----------------------

-----------------------------------

 

Q10 好きな映画

 

西 最後の質問、めっちゃかぶってますね(笑)
リドリー・スコットの作品か、ジブリ作品ってことになりますよね。それで言うと『グラディエーター』ですもん。

 

細野 剣を持って戦う感じね。

 

西 でもオチが思った通りにならないっていうのがいいんですよね。いい意味で裏切ってたのしませてくれるんで。あと、もう一個だけあげるとしたら、『300』っていう…。

 

細野 結局あの時代が好きなのか!盾と剣(笑)

 

西 そうっすね。見てると落ち着きますね(笑)

 

細野 西くん絵描く時も戦ってる感じがするもんね。ANAGRAの地下の壁一面にペイントしてる時も上半身はだかで「ふーふー」言いながら描いてたもんね。長い線を描いてる時にずっと息止めてるからさ、描き終わったあと「ぶはぁ〜!」ってなってて。これってもはや戦いだなと。

 

西 そうなんですよね。この前、ライブペイントやってて、ずっと見ててくれたひとがいたんですけど、ずっと見てくれるのって嬉しいじゃないですか。で、そのひとが見終わったあとに「ライブペイントって、ぜんぜんイメージとちがかった」って言ってて。聞いてたら「修行してるみたいですね」って言ってて。ひとから見るとそうなんやなぁって、思いましたね。

 

-----------------------

-----------------------

 

細野 以上で10問、すべてになるんだけど、どうだった? たてつづけに質問されてみて。好きな色とかあまり聞かれることないと思うけど。

 

西 実は結構気負ってたんですよね。「どんな質問くるんだろ〜」って。どんな質問きてもバシッと言ってやろう!とか、思ってたんすけどね。バシっていえる感じでもなかったですよね。『耳をすませば』…とか? 犬…とか?

 

細野 普通のひとだよね。

 

西 どっちかっていうと普通のひとになるように矯正された気分っすね(笑)

 

細野 犬が好きでジブリが好きなひとなんでこの世の中にたくさんいるからね。でも、それでもこうして『絵』を描いてるっていうのがいいわけ。

 

西 いやーなんかえぐられた感じがあるなぁ…なんやろこれ(笑)

 

細野 作家に『あな』があいたってことで。

 

-----------------------

-----------------------

 

西 雄大 / YUDAI NISHI

ペインター。1991年愛知県生まれ、京都精華大学デザイン学部を卒業後、東京を拠点に活動中。企業にイラストを提供する他、ライブペイントや壁画制作、展示などの活動を行なう。

http://nishiyudai.blogspot.jp
http://nishiyudai.tumblr.com

 

-----------------------

 

細野晃太朗 / KOTARO HOSONO

XionTokyo ANAGRA
キュレーター / デザイナー / ファウンダー
1986 Born in tokyo

ANAGRA(半蔵門)

102-0093
東京都千代田区平河町1-8-9 地下一階
B1 1-8-9 hirakawa-cho chiyoda-ku TOKYO
http://www.anagra-tokyo.com/
info@anagra-tokyo.com
Tel: 03-6826-8128

 

 

-----------------------

 

PARK MAGAZINE INDEX へ